旅する写心 〜Always Remember Us This Way

これまでSt Andrewsで行われた
全英オープンには6回行った。
1990年のニック・ファルドや
1995年のジョン・デイリーも
想い出深いが
やっぱりなんといっても
2000 & 2005年のタイガー。

2000年の全英では
キャリアグランドスラムを達成。
2005年の全英では
ダブルキャリアグランドスラム。
大舞台のSt Andrewsで決めるところは
さすがの千両役者だ。

2000年のときは18番右サイドにある
ルサックスホテル最上階の部屋の
バルコニーにリモートカメラを設置。
大観衆の中の優勝シーンの写真が
アメリカの雑誌に掲載されたことが
僕にとっては特別な想い出。
自分にとって一番体が動いたときに
そういう歴史的な一瞬に立ち会えたことは
本当に幸運でしかないと思う。

もう一度あの舞台で撮影をしたかったが
今回は叶わなかった。
150回の節目の全英オープン。
複雑な想いでテレビ観戦するしかないか。

宮本 卓Taku Miyamoto

1957年、和歌山県生まれ。神奈川大学を経てアサヒゴルフ写真部入社。84年に独立し、フリーのゴルフカメラマンになる。87年より海外に活動の拠点を移し、メジャー大会取材だけでも100試合を数える。世界のゴルフ場の撮影にも力を入れており、2002年からPebble Beach Golf Links、2010年よりRiviera Country Club、2013年より我孫子ゴルフ倶楽部でそれぞれライセンス・フォトグラファーを務める。また、写真集に「美しきゴルフコースへの旅」「Dream of Riviera」、作家・伊集院静氏との共著で「夢のゴルフコースへ」シリーズ(小学館文庫)などがある。全米ゴルフ記者協会会員、世界ゴルフ殿堂選考委員。

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