2020年に販売台数を伸ばしたベントレーが発表したベンテイガ ハイブリッド

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新型コロナウイルスの影響を受け、2020年は世界中のほとんどの自動車メーカーが対前年比で販売台数を落とした。そのなかにあって、前年より売り上げを伸ばしたメーカーのひとつがベントレーだ。

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2019年のグローバルの販売台数が1万1006台だったのに対して、2020年は1万1206台。コロナ禍で3月初旬から7週間にわたって生産ラインが止まったことや、生産ライン再開後の9週間も工場は50%程度の稼働であったことを考えると、たとえ2%の増加であったとしても称賛に値する実績だろう。

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好調をけん引したのが同社初のSUVであるベンテイガ。ベントレーで最も売れたモデルで販売台数の37%を占めている。実際にハンドルを握れば、豊かな気持ちでロングドライブが楽しめる、いかにもベントレーらしいモデルであり、2019年のマイナーチェンジを受けてさらに完成度が高まっている。

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2021年1月、このベンテイガにプラグインハイブリッドモデルが加わることが発表された。電気モーターと3リッターV型6気筒ツインターボエンジンを組み合わせたパワートレーンで、システム全体の最高出力は449ps。最大トルクも700NmでラグジュアリーSUVとして十分以上のスペックを誇る。フル充電の状態だと、最大31マイル(約50km)のEV走行が可能。ガソリンも充電も満タンなら総航続距離は536マイル(約858km)に達する。

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パワートレーンは、走行シーンに応じて「EVドライブモード」「ハイブリッドモード」「ホールドモード」の3つのドライブモードを選ぶことができる。ベントレーの調査や社内テストによれば、日常ユースのほとんどはモーターだけで走るEV走行でまかなうことができ、週末に遠出をするときにエンジンの出番が訪れる傾向にあるといい、起動時にデフォルトで立ち上がるのは「EVドライブモード」だ。可能な限り電気だけで走行するこのモードは、市街地での短距離移動に向いている。

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「ハイブリッドモード」は長距離走行に適したモード。しかもナビゲーションシステムに入力した目的地までの走行ルートを把握し、目的地に到着した時に充電がゼロになるように適切なドライブモードを選ぶ。つまり、モーターを最大限に活用し、なるべくガソリン消費を抑えるようにプログラムされている。「ホールドモード」は、エンジンと電気モーターがバランスよく使い分けられ、必要なときにEV走行できるように高圧バッテリーの充電量が維持される。

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プラグインハイブリッド車というと、一般には省燃費を目的にしたエコカーをイメージする。けれども、ベントレーのこれまでのクルマ作りを振り返れば、効率だけに特化したモデルを開発するとは考えにくい。期待も込めて予想するなら、きっとモーターの特性をラグジュアリー性の向上に活用するのではないか。

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ある程度回転を上げないと力を発揮しないエンジンと異なり、モーターは電流が流れた瞬間から最大の力を発生する。したがって信号待ちからのゼロ発進では、モーターの方が鋭く、力強く加速するし、静かでもある。

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日本への導入時期や日本での価格についてはまだ発表されていないけれど、新時代への対応が楽しみな一台だ。

 

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