憧れの最上級SUVモデル 全幅で比較してみた

f:id:graphishio:20210114135049j:plain

f:id:graphishio:20210114135035j:plain

道路幅は変わらないのに年々大きくなっているクルマのボディサイズ。小型車でも衝突安全性を向上させるためのクラッシャブルゾーンは欲しいし、売れ筋のモデルチェンジでは燃費を向上させる空力デザインや、より広い快適な室内空間を理由に大型化していきやすいのも実情だ。その上位モデルは車格もあって一層大きくなっていく。そこで、今が盛りの大きく華やかな最上級SUVモデルを、大きさのバロメーターともいえる全幅で比較してみた。

f:id:graphishio:20210114105955j:plain

メルセデス・ベンツ GLS 全幅:1955mm

3列シートに大人7名がゆったり乗車できるゆとりの室内空間を有する、メルセデス・ベンツのフラッグシップSUV。全長も5210mmの巨体だが、エアサスペンションに加えて、四輪それぞれに電動油圧ユニットを装備したアクティブサスペンション「E-ACTIVE BODY CONTROL」を装備することにより、オンロード、オフロード問わずフラットな乗り心地を実現している。

f:id:graphishio:20210114105952j:plain

アウディ Q8 全幅:1995mm

八角形のシングルフレームグリルを擁したダイナミックなフロントマスク、後ろに向かってなだらかに落ちるルーフライン。サッシュレスドア(窓枠がないドア)を採用し、スポーティでラグジュアリーな4ドアクーペスタイルを表現した、アウディのフラッグシップSUV。全幅は前出のGLSより40mmワイドだが、全長は4995mmで5mを下回る。4輪を操舵する「オールホイールステアリング」装着車は、巨体にもかかわらず最小回転半径を5.6mまで小さくしている。

f:id:graphishio:20210114105948j:plain

BMW X7 全幅:2000mm

2018年に本国デビュー、翌19年に日本導入となった、BMWの最上級SAV(スポーツ アクティビティ ビークル)。ライバルのメルセデス・ベンツ GLS、アウディ Q8に対抗するべく待望された、ハイエンドSUVモデルだ。全長も5165mmの大きなボディを生かし、巨大なキドニーグリルを持つ押し出しの強いデザインと、3列シートのゆったりとした室内空間を実現。2列目が3人掛けとなる7人乗りと、2つの独立したコンフォートシートとなる6人乗りが用意される。また、「ハンズオフ機能付き渋滞運転支援システム」をはじめ巨体を操るサポートに最新テクノロジーがふんだんに注ぎ込まれている。

f:id:graphishio:20210114105944j:plain

ボルボ XC90 全幅:1960mm(B5 AWD Momentumは1930mm)

2003年にボルボ初のSUVとして投入されたXC90。現行は2016年のフルモデルチェンジを受け、新プラットフォーム「スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー(SPA)」を採用した2代目(全長4950mm)となる。縦長の12.3インチメーターパネルとヘッドアップディスプレイを採用した「SENSUS」で、ドライバーが直感的に操作することを可能とし、先進安全・運転支援システム「インテリセーフ」が全車に標準装備される。3列シートに大人7人がゆったりと過ごせる室内空間ながら、後席を2座のみとしたぜいたくな4人乗り仕様も用意されたが、2020年に生産終了となった。

f:id:graphishio:20210114105909j:plain

ランドローバー レンジローバー 全幅:1985mm

洗練と高性能、悪路走破性を実現したプレミアムSUVの元祖。1970年のデビュー以来「砂漠のロールスロイス」とうたわれてきたが、本家ロールスロイスにカリナンが登場した2018年 以降はこのフレーズが使いづらくなった。全長5005mmの現行モデルは、SUVでは世界初となるオールアルミニウム製軽量モノコックボディを採用して軽量化を図った4代目(ちなみに全幅は初代比200mm大きくなった)。走行状況に応じて車両セッティングを調整する独自のシステム「テレインレスポンス」は、「テレインレスポンス2オート」となり、走行状況をモニターして自動で最適化する。

f:id:graphishio:20210114110436j:plain

ベントレー ベンテイガ 全幅:1995mm

ヘッドランプやフロントグリルなどの形状も見直されるお色直しを受け、2020年に日本導入となった最新モデルは、全長も5150mm。後部座席の足回りスペースを一層拡大して快適性を向上し、後席2人乗りの「コンフォートスペシフィケーション」であればリクライニングもお好みで可能な極上のくつろぎ空間を実現した。トラクションを最適化する「オールテレインスペシフィケーション」の多彩なドライブモードにより、いかなる路面でも乗り心地の良さと走破性を提供する。

f:id:graphishio:20210114105936j:plain

ランボルギーニ ウルス 全幅:2016mm

ランボルギーニが手掛ける初のSUVは、当然のごとくSUVにしてスーパースポーツでもある。全長は5112mmの“スーパーSUV”。サイズ上の最大の特徴は、車高の1638mmでSUVとしては最も低く構えるプロポーションを持つ。最低地上高は走行モードや走行状態により、158~248mmの間で変化し、6つのドライブモードを選択することであらゆる路面での高パフォーマンスを約束する。4人乗りと5人乗りが用意される。

f:id:graphishio:20210114105940j:plain

ロールスロイス カリナン 全幅:2000mm

2018年に世界最大のダイヤモンドの名を冠してデビューした、砂漠をも「マジックカーペットライド」で踏破するロールスロイス初のSUV。SUVらしくテールゲートを備えながら、そのテールにはSUVらしからぬノッチを有する3ボックスハイボディー(全長5340mm)をまとう。キーのアンロックボタンに触れるか、ドアハンドルに手を伸ばせば40mm車高を下げ、ひざまずいて主人を迎え入れる。

 

閉じる