キャディバッグを積めるスーパーカー、マクラーレン GT

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スーパーカーでゴルフ。たしかに、東京クラシッククラブをはじめいくつかのゴルフ場でイタリアの跳ね馬を見かけたことはありますが、あまり現実的でない、と思います。キャディバッグや着替えを積むことを考えれば不便だし、それに早朝から住宅地で爆音を轟かすのは、少々勇気がいります。というか、褒められたもんじゃないですよね。

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ただ、寝ぼけた頭をスッキリさせるのにスーパーカーの走りは好都合かもしれません。レスポンスのいいアクセルやステアリングに、頭も身体もすっきりくっきりと覚醒されるってもんです。テンションの高いままティーオフもワルくないでしょ。でも、ゴルファーに合うスーパーカーなんて現実にある?なんて思っていたら、ありました。コレです。マクラーレン GT。キャディバッグの積めるスーパーカーです。

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クルマ好きであればご存知でしょうが、近年マクラーレン・オートモーティブ社は積極的にモデル展開しています。ラインアップを“アルティメット”、“スーパー”、“スポーツ”にカテゴリー分けして、それぞれで個性をアピール。様々なニーズに応えます。たとえばマクラーレン セナは、まさに“究極”(アルティメット)のカテゴリーです。

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4つ目のカテゴリーとして誕生したのがこの“GT”。その名の通り、スーパーカーでありながらグランドツアラーの要素が取り入れられました。象徴的なのが今回実際に使ってみたリアのカーゴスペースです。ミッドシップにこだわるマクラーレンにとって、通常はエンジンを露出している部分、そこをわざわざ覆ってキャディバッグの入る窪みを作りました。ただ、ここにスッポリ入るのは専用のキャディバッグという設計。プロが使用する大きめの立派なキャディバックではハッチが閉まらない感じです。ナイロンの細めのスタンドタイプならいけそうですね。

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では、走りはどうか。このクルマは躾が行き届いています。というのも、センターコンソールにある“ACTIVE”スイッチを押さなければ、落ち着いた走りをすることができるためです。爆音は抑えられ、アクセルやステアリングに対する反応もそれほどシビアではありません。なので、家のガレージを出る時は押さないままスタートしましょう。

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住宅地を離れ高速道路に入ったら、すかさず“ACTIVE”をオンにすることをお勧めします。すべての操作系がクイックになり、クルマの動きが機敏になります。これぞマクラーレン本来の動きといったところでしょう。ドライバーを基軸にしたミッドシップならではのコーナリングはワクワクします。

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そしてさらにドライブモードを“スポーツ”から“トラック(サーキットという意味)”にすると、排気音はクォーン!というレーシングサウンドになり、ギアのシフトパターンが大きく変わります。加速ではギアが上まで引っ張られ、減速では絶妙なタイミングでシフトダウンしブリッピングサウンドが響き渡ります。音が跳ね返ってくるトンネルの中は最高ですね。

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エンジンは4.0リッターV8ツインターボで、最高出力は620ps、最高速度は326km/hを発揮します。“スポーツ”カテゴリーの600LTが600ps、“スーパー”の720Sが720psですから、“GT”も、間違いなく、必要にして十分なパワーを有しています。

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今回は名古屋を起点に伊勢志摩へというトリップでした。宿はザ・ひらまつホテル&リゾーツ賢島。ディナーでは本格フレンチに舌鼓を打ち、翌日はネムゴルフクラブというスケジュール。至極の旅です。通常であればラウンドのことを考えスーパーカーを控えそうですが、マクラーレン GTであればそんなトリップの足に使えます。ただ、リアに積めるキャディバッグはあくまでも1つなので、その辺はお考えお含みください。

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いずれにせよ、マクラーレン GTは数あるスーパーカーの中でも珍しい使い勝手を兼ね備えています。非日常と日常の境目といいましょうか。なんだか小市民的な思考で申し訳ないですけど、、、ハンドルを握る機会はゴルフ場に行く回数分、他より間違いなく多くなるイメージ。でどうです? キャディバッグ1つのスペースに、「夢」を積むことはできそうですか?

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McLaren GT
車両本体価格:26,450,000円(税込)

  • ※表示価格にはオプションは含まれておりません。
  • ※価格には保険料、税金(消費税除く)、自動車リサイクル料金、その他登録等に伴う費用等は含まれておりません。
  • ボディサイズ | 全長 4683 X 全幅 2095 X 全高 1213 mm
  • ホイールベース | 2675 mm
  • 車両重量 | 1466 Kg (乾燥時)
  • エンジン | V型8気筒ツインターボ
  • 排気量 | 3994 cc
  • 最高出力 | 620ps(456kW)/ 7500 rpm
  • 最大トルク | 630 N・m / 5500-6500 rpm
  • 0-100km/h | 3.2 秒
  • 最高速度 | 326 km/h

 

  • Text : Tatsuya Kushima

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