BMW X5 xDrive 35d Mスポーツ、 圧巻のディーゼルエンジンに心打たれる

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X1からX7までひとつも数字が欠けることなくラインナップが揃っているBMWのSUVシリーズだが、その元祖であり、最も多様性を秘めたモデルがX5だろう。BMWらしいスポーティな走りと、最新の安全運転支援のコンビネーションはゴルファーの欲求を高い次元で満たしてくれるだろう。新型X5 xDrive 35d Mスポーツのパワーユニットはゴルフ場への道のりで圧巻の走りを見せてくれた。

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Paragraph01 そろそろ“定番”と呼びたい

どんな世界にも“定番”と言われるものはある。カタチを変えずに作り続けられ、それが多くのカスタマーに愛されているもの。クルマの世界ならば、BMW X5はそろそろ定番と呼んでいい頃ではないだろうか。2000年にBMW初のSUVとしてデビューしたX5を、BMWはSUV ではなくSAV(スポーツアクティビティビークル)と呼んでいる。それは背の高いワゴン車ではなく、BMWらしいスポーティで使い勝手の良いモデルなのである。 実際に歴代のX5は、そのボディサイズからは想像もできないほど引き締まったドライブフィールによって、今日のSUV台頭の旗手として、そのイメージを塗り替え続けてきた。ファッションのみならずクルマのチョイスにおいてもスポーティでありたいと考えるゴルファーならば、新型となったBMW X5は当然気になる存在になるだろう。

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今年2月に導入が開始された新型X5は、パッと見では先代と何がどう変わったのかわからないほどのキープコンセプトだ。定番モノはひとつの完成形なので、これは当然といえるかもしれない。歴代X5を乗り継いでいるようなオーナーが「クルマ替えた!」と声高に主張したいのであれば、ボディカラーを変えて遊んでみるのも面白いだろう。外観上ですぐにわかるのはキドニーグリル、いわゆる“BMW的鼻の穴”がX5史上最高に大きくなっていること。ボディ全体のサイズ、ホイールベースも少しずつ大型化されている。日本導入モデルは3リッターストレート6、ディーゼルターボを搭載したスタンダードとMスポーツの2種だが、今回BRUDERが注目したのはもちろんMスポーツだ。

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Paragraph02 2面性を実現するアダプティブサス

Mスポーツとスタンダードの違いは、サスペンションシステムにある。MスポーツはBMWのXシリーズとして初めてアダプティブエアサスペンションを装備している。これによりダンパーの減衰をコントロールするだけでなく、走行状態、使用状況によって車高が40ミリの範囲内で上下し、最適なライドハイトが保たれる。まさにBMWが誇る最新の足回りがついにX5に備わった。

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新型X5が備える最新装備はそれだけではない。先ごろデビューしたM850iと同じくACC(アダプティブクルーズコントロール)とLKA(レーンキープアシスト)の組み合わせによるレベル2の自動運転に、ハンズオフ機能が追加されている。主要な高速道路で、時速60km/h以下になった時(つまり渋滞時)という条件が付くが、ともあれ新型X5には手放し運転支援システムの機能が備わっている。

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走行状態に合わせ自由自在にセッティングを変えるアシと、完全自動運転の実現を予感させるようなハンズオフ機能はゴルファーにどんなメリットをもたらすのか? ゴルフ場の行きと帰りの極端に違うコンディションに、クルマの側が上手く合わせることができるのである。行きは空いている高速道路でスポーティな走りを楽しみ、帰りは渋滞をACCで快適に安楽に潜り抜けるというわけだ。

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Paragraph03 ラゲッジスペースは文句なし

実車で初めにチェックすべきはやはりラゲッジスペースだろう。上下に分割で開く新型X5のラゲッジスペースは十分な広さを誇る。床面がちょうど腰の高さぐらいに来るので、ゴルフバッグの積み下ろしであまり腰に負担がかかることはない。ゴルフバッグの搭載は、1本なら真横にして詰めるし、2~3本ならX字に重ねればOK。4本積みする場合にはトノーカバーを外す必要があり、少しリアの視界を遮る可能性もあるが、スペース的には不可能ではない。

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さらに広大なトランクスペースの床面には3列目シートのオプション装着が可能になっている。一方3分割になっているリアシートバックを倒せば、ラゲッジスペースの容量は650リットルから1870リットルまで一気に拡大することになる。これだけの室内スペース、居住性があればゴルフ以外のファミリーユースにも完璧に応えてくれるに違いない。

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Paragraph04 圧巻のディーゼルに心打たれる

低回転から太いトルクがあふれ出すことでSUVとの相性が良いとされているディーゼル・エンジンだが、パワーのキレやドライブする楽しさといったフィーリング面の評価はこれまで決して芳しいものではなかった。 ところが新型X5で走りはじめて最初に感心させられたのは、活発なエンジンの存在だった。低速トルクが豊富でクルマの重さを感じさせないだけでなく、吹け上がりも鋭く、いい意味でディーゼルらしくない。最新のWLTCモードの燃費で11.7km/lという数値はさすがディーゼルと唸らされる値だが、エンジンの性格はBMWらしいスポーティなもの。まさに申し分ない出来の良さなのである。ヨーロッパではすでにガソリンのPHV(プラグインハイブリッド)モデルがデビューしている新型X5なので、その存在はちょっと気になるだろう。けれど既に本邦デビューを果たしているディーゼル・エンジンモデルでも全く不満はないと言い切れる。

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一方、最新の運転支援システムであるハンズオフのACCは、高速道路上で60km/h以下という速度制限があるので、渋滞にはまらない限りは使えないと考えたほうがいい。 ACCで前車に追従しながら走行している最中にハンズオフが可能になると、メーターパネル内の表示が知らせてくれる。そこでステアリング上のスイッチを押すと、メーター内に明るいグリーンの表示が灯り、ハンズオフ走行がはじまる。  週末のゴルフの帰り道では渋滞が避けられないので、現時点で最高レベルの運転支援といえるハンズオフ(もちろん足による操作も不要だ)機能だけでも新型X5を手に入れる価値はあると思う。

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Paragraph05 実用性とスポーツ性能の共存

迫力あるボディや高みから見下ろす視界、使い勝手の良いラゲッジスペース、たっぷりした室内空間など、新型X5はSUVのメリットを一通り網羅しつつ、それでいてBMWらしいストレスのないスポーティな走りも兼ね備えている。 SUVの分野は激戦区であり、BMW X5にも数多くのライバルがいる。そんな他車と比べた場合のX5のメリットは、やはり実用性とスポーツ性能の共存ということになるだろう。

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SUVシリーズにおけるBMWのラインナップはこれ以上ないほどに充実している。新型X5の実車を見て少し大きいと思えばX3があるし、クーペライクなシルエットがお望みならX6やX4がある。さらにはX1、X2、そして最大のX7もついに本邦デビューを果たしている。まるで自分の好み通りにゴルフクラブをオーダーメイドするように、BMWのSUVも自分に最適な1台を選ぶことができるのである。とはいえBRUDERに最も相応しい1台は新型X5ではないかと思う。

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BMW X5 xDrive 35d M Sport
メーカー希望小売価格:メーカー希望小売価格:10,310,000円~(税込)

  • ※写真はオプション装着車。
  • ※表示価格にはオプションは含まれておりません。
  • ※価格には保険料、税金(消費税除く)、自動車リサイクル料金、その他登録等に伴う費用等は含まれておりません。
  • ボディサイズ |全長4935×全幅2005×全高1770mm
  • ホイールベース |2975mm
  • エンジン | ディーゼル直6ターボ
  • 排気量 | 2992cc
  • 最高出力 | 265ps(195kW)/ 4000rpm
  • 最大トルク |620Nm /2000-2500rpm

 

  • BMW X5 xDrive 35d Mスポーツのトピック
  • ●ディーゼルらしからぬキレ味鋭いレスポンス
  • ●広大で使いやすいラゲッジスペース
  • ●ハンズオフの新鮮な走り
  • Photo : Koichi Shinohara
  • Text : Takuo Yoshida

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    www.bmw.co.jp
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