ジョーンズから見た日本のゴルフとゴルフアパレル -【HOLE 3】

f:id:bruder_yukas:20190828143650j:plain

 

米キャディバッグブランド『ジョーンズ』のディレクターが初来日。多くの人気ゴルフブランドと関わりをもつ2人には、日本のゴルフはどう映ったのだろうか。彼らが注目しているゴルフアパレルブランドについても聞いた。

編集部:今回の滞在中、日本のゴルフ場でもプレーをしたって聞いたけど、どうだった?

クリス:サイコーだった!

マット:本当に、すべてが素晴らしかったよ。途中でランチタイムがあることや、プレー後のお風呂もね。アメリカだと家族と過ごすためにもだいたい朝7時半にティーオフして、昼前には家に着いてる。12時間ゆっくり楽しんでねということ自体とても新鮮だった。

f:id:bruder_yukas:20190828151459j:plain

編集部:ファッションはどうだった?

クリス:ゴルフをするときのプロセスが違うから、服装に関する考え方がまず違うと思った。たとえば来場時はクラブハウスのための服装、そこからゴルフウェアに着替えて、帰るときにまた着替える。それにみんないろいろなカバンを持っていて、お、これはジョーンズを受け入れてもらう余地があるなと思ったよ。僕らもクルマで3~4時間かかる遠くのゴルフ場に行くときは、着替えやあれこれ詰めていくから大きなバッグをもっていくけど、日本ではそれが日常だった。

f:id:bruder_yukas:20190828151752j:plain

マット:ウエアもビッグロゴのついたものとか、派手なデザインもたくさんあって、お洒落だったよ。アメリカは機能性重視のスポーティなものが多いから。

編集部:ゴルフウェアに限らず、日本は派手なものが多いのかな。

マット:そうだね。原宿のキャットストリートにショッピングに行ったんだけど、POLOストアでアメリカではあまり見ない派手なアイテムがたくさん売っていて、つい買っちゃったよ。帰って着るのが楽しみ。日本のファッションはカッコイイよね。今回一緒に来た、僕たちの妻も気に入っていたよ。

編集部:普段、地元でプレーをするときはどんなウエアを着ているの?

マット:グレイソンというブランドばかりだね。創設者のチャーリーとは、もともと仲の良い友だちなんだ。

クリス:ジョーンズとグレイソンはもともと友人関係から交流がはじまって、いまでは家族みたいなもの。グレイソンに限らずヘッドカバーブランドのシェイマスしかり、僕らがほかのブランドと組むときは、友人関係から始まることが多いんだ。

f:id:bruder_yukas:20190808155753j:plain

編集部:いま、特に注目しているブランド、好きなブランドはある?

クリス:すべてのブランドが好きだよ! アメリカのゴルフ市場は狭いから、ほとんどのブランドオーナーと知り合いなんだ。みんな素晴らしい仕事をしているし、それぞれ自分たちの顧客と真剣に向き合って、満足度の高い商品を生み出してる。それぞれの個性に合ったものづくりこそが大事だから。強いて挙げるとすれば、グレイソンは特に親しいブランドだけど、それ以外にはLINKSOUL(リンクソウル)も注目しているかな。

マット:あと、マルボンゴルフもね。ナイキも好き。同じオレゴン出身のブランドだし。

クリス:アディダスもとても良い。アディクロスによって方向が定まったよね。トレンドと需要に応えることができていると思う。

編集部:ジョーンズとしてアパレルはつくらないの?

クリス:興味はあるけど、どうかな。多くの友だちがアパレルをやっていて、彼らと競う気はないな。だから、ジョーンズの従業員が着られるものがあればいいなっていうくらい(笑)。とはいえ自分たちの分だけをつくるっていうのも高くつくしね。だからたぶん、今着ているようなベーシックなTシャツどまりだと思うよ。

マット:グレイソンとのコラボレーションはあるかもしれない。ただ、その場合でも素晴らしいものをつくってくれる彼らに全部おまかせ(笑)。そのかわり僕たちは彼らのバッグをつくる。もちつもたれつの関係でね。

f:id:bruder_yukas:20190828151544j:plain

関連リンク

閉じる