バックオーダーは当たり前!市場枯渇必至!普遍的価値を持つ永世定番モデルは、レアカラーを狙うべし!

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高級時計は自分のスタイルやセンスを表現するモノ。であれば“人と同じ”はなるべく避けたい。 とはいえ圧倒的な価値を持つ人気モデルは、どうしても周囲とのかぶりは避けられない…。 そこで注目して欲しいのが、定番モデルのレアカラー。時計好きなら誰もが認める永世定番モデルでありながら、「こんな色あるの?」という意外性が面白いのだ。

人生という時間を共に過ごす相棒であり、自分のスタイルを表現するステイタスツールであり、しかも資産でもある高級時計。しかし、普遍的価値を持った時計を探そうと思うと、必然的に“永世定番”と呼ばれるモデルたちにたどり着くだろう。もちろんこういったモデルを手に入れるというのが、時計愛好家にとっては一つの目標ではあるのだが、問題もある。

人気がありすぎるがゆえに、周囲との“時計カブリ”を避けられないのだ。これでは腕元で差をつけることができなくなる…。そこで注目してほしいのが、「永世定番×レアカラー」という組み合わせだ。高級時計の世界では、デザインバリエーションを広げるカラーダイヤルが人気を高めている。まず注目されたのは、メンズファッションの注目色であるネイビーや、ブラウンだったが、こういった色は、あまりにも多くのブランドが採用しているため、レア度がやや低い。今回推奨するのは、グリーンや、パープルといった希少なカラーダイヤルの時計たちである。

一見すると奇抜な時計にも思えるが、それが永世定番モデルであれば話は変わる。特別な時計を色で遊ぶという洒脱なセンスこそが、腕元に違いを作るのだ。しかも、こういった希少カラーのモデルは、生産本数も少ないため、さらなる希少性と価値をもたらしてくれる。語れるだけでなく、満足感も極めて高い時計を探したいのであれば、「永世定番×レアカラー」に注目してほしい。

オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク ・フロステッドゴールド・クロノグラフ」

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「高貴な色であるパープルを纏ったラグスポ時計の帝王」

1972年に誕生した「ロイヤル オーク」は、ラグジュアリー・スポーツウォッチというジャンルを切り開いた歴史的傑作。今でも特徴的な8角形ベゼルというスタイルを守りながら、様々な進化を遂げている。このモデルはホワイトゴールドのケース&ブレスレットの表面に細やかな凹凸を作る事で反射面を増やし、光が当たるとキラキラと輝く「フロステッドゴールド」という手法を取り入れ、さらにダイヤルにはパープルを採用する。
神秘的な魅力を持ったパープルは、ヨーロッパではカトリックの枢機卿の服の色にも用いられた高貴な色。日本でも聖徳太子が確立した「冠位十二階」の制度における、最高位の色であった。それだけでなく、2019年は、ファッションの世界でも薄いパープルがトレンドカラーであり、高級ブランドでもニットやポロシャツを中心にパープルのアイテムを多数発表されている。つまり“高貴なトレンドカラー”という最強の組み合わせということだ。
この色を合わせたロイヤル オークは、「高貴」「トレンド感」「永世定番」「宝飾的魅力」を兼ね備えた時計ということ。ゆえにその価値と満足感は群を抜くのである。

SPEC

  • ケース径:41㎜
  • ケース素材:ホワイトゴールド
  • ムーブメント:Cal.2385(自動巻き)
  • パワーリザーブ:約45時間
  • 防水性:40m防水
  • 価格:¥6,660,00(税抜)

IWC「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・トップガン “モハーヴェ・デザート”」

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「ミリタリーの世界観を強く打ち出し、大人の着こなしにもハマるフルベージュモデル」

パイロットウォッチの名門であるIWCは、1936年に誕生した初代モデルの機能美デザインを今も継承しており、計器のような端正な姿で人気を不動としている。このモデルはアメリカ海軍の戦闘機戦術教育プログラム(通称トップガン)とのパートナーシップモデルで、アメリカ海軍最大の陸上施設があるモハーベ砂漠の色、すなわちサンドカラーをケースに取り入れてる。

IWCではこの特別な色を実現させるためにサンドカラーのセラミック素材を開発しており、パイロットウォッチの世界観を堪能できるだけでなく、IWCのエンジニアリングに対するこだわりも楽しめるようになっている。
時計のデザイン自体は、航空計器を思わせる伝統的なスタイルだが、ケースやストラップをサンドカラーにしたことで、ファッショントレンドとの繋がりが強まったのも嬉しいポイント。クレイブラウンやテラコッタ、サンドなどの落ち着いたトーンの色は、ファッションのトレンド色でもあり、ハイゲージのベージュのニットなど、大人の着こなしにハマりやすく、こちらの時計を合わせるとトレンド感もより加速する。

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    インデックスや針もサンドカラーでまとめているが、ダイヤルはダークブラウンなので視認性もしっかりと確保している。

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    セラミックケースの内部には、これまた伝統的な構造である耐磁用の軟鉄製インナーケースを内蔵。チタン製のケースバックには「TOP GUN」のマークが入っている。

SPEC
  • ケース径:44.5㎜
  • ケース素材:セラミックケース
  • ムーブメント:IWC自社製69380キャリバー(自動巻き)
  • パワーリザーブ:約46時間
  • 防水性:6気圧防水
  • 発売時期:発売中
  • 価格:¥1,165,000(税抜)

ウブロ

「クラシック・フュージョン クロノグラフ キングゴールド グリーン」

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「グリーンダイヤルは、毎日の生活にゴルフを意識させるゴルファーズウォッチの大本命」

昨今のカラフルなダイヤル人気の火付け役は、間違いなくウブロである。「ビッグ・バン」や「クラシック・フュージョン」に統一のデザインコードを取り入れてウブロのアイデンティティを強く引き出しつつ、カラーリングによって個性を引き出したのだ。このようなポップな発想力で時計業界のトレンドセッターになったウブロは、今でもその勢いがとどまらない。
近年ジワジワと人気が広がってきたグリーンにいち早く注目したのもウブロであり、しかもダークグリーンのダイヤル&ストラップに、独自素材のキングゴールド製のケースを組み合わせることで華やかさを加えている。ドレッシーな雰囲気で人気のクラシック・フュージョンであっても、色合わせの妙で腕元に色気を加えることができるのだ。
しかもゴルファーにとっては、“グリーン”という言葉には特別な響きがあるし、ファッションコーディネートの中に“グリーン”を加えることで、毎日の生活にゴルフを意識させることだって可能だ。グリーン=難しい色という印象もあるが、ミリタリーアイテムとの相性も良いので積極的に挑戦する甲斐があるだろう。

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    スマートなケースデザインなので、リッチな時計をさりげなく楽しめるのだ。

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    赤みが強く華やかさがあるキングゴールドは、ウブロの独自素材。シースルーバックからは「cal.HUB1153」を楽しむことができる。

ケースの厚みは11.9㎜。シャツの袖口にもすっと収まる品格溢れるサイズ感となっている。舷窓からインスピレーションを得たベゼルや、ダイヤルの普遍のデザインが醸すオーラを楽しみたい。

SPEC
  • ケース径:42mm
  • ケース素材:18K キングゴールド(サテン&ポリッシュ仕上げ)
  • ベゼル素材:18K キングゴールド(サテン&ポリッシュ仕上げ)
  • ムーブメント:HUB1153(自動巻き)
  • 防水性:5気圧防水
  • 価格:¥2,820,000(税抜)

パテック フィリップ「アクアノート・ジャンボ」

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「『永世定番×レアカラー』の極み」

歴史ある名門時計ブランドというのは、手堅い戦略を好むもの。人気の高い定番コレクションであればなおさらだ。パテック フィリップ「アクアノート」といえば、優美なケースにラバーストラップを組み合わせたスポーティ&エレガンスウォッチ。ステンレススティールケースにブラックダイヤルを合わせて精悍さを引き出す一方で、海を思わせるブルーのグラデーションダイヤルや温かみのあるブラウンダイヤルはゴールドケースと組み合わせることで、ラグジュアリー感を高めている。つまりダイヤルカラー×ケース素材の組み合わせで、魅力を増幅させるのだ。
今年の新作にて採用したのは、何とカーキグリーン。これをホワイトゴールドケースと組み合わせることで、ラグジュアリーなのにカジュアルさも楽しめるというユニークな時計に仕上げている。こういった冒険的な試みを、名門パテック フィリップがやってきたというのが面白いのだ。
さらには、カーキグリーンのラバーストラップも組み合わせるため、腕元は軽やか。しかし、しっかり目立つし、時計愛好家であればこれがホワイトゴールドケースのラグジュアリーモデルであることも分かる。時計を深く理解しているからこそ到達できる「永世定番×レアカラー」の極みである。

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    12気圧防水を実現しつつ、ケースの厚みを8.25㎜に抑えており、エレガントさも極める。全体的なプロポーションの良さからは、最高峰ブランドの美意識を感じさせる。

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    着用感に優れるバックルは、アクアノート専用設計。ここにもカラトラバ十字の紋章が入っている。

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    搭載ムーブメントは自社製のCal.324 S C。自動巻きローターにはカラトラバ十字の紋章が入る。

SPEC
  • ケース径:42mm(10-4時方向)
  • ケース素材:ホワイトゴールド
  • ムーブメント:Cal.324 S C(自動巻き)
  • パワーリザーブ:45時間
  • 発売時期:今秋予定
  • 価格:¥4,330,000(税抜)

リシャール・ミル「RM 25-01 トゥールビヨン アドベンチャー シルベスター・スタローン」

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「リシャール・ミルオーナー達の注目をあつめる一億超えの希少柄」

圧倒的なエンジニアリングによって、これまでになかった時計を生み出しているリシャール・ミル。どれもが少数生産であるため、全てが貴重な時計といってもいいだろう。リシャール・ミルではこれまでに、テニスやゴルフ、あるいはモータースポーツなど、様々なジャンルで究極の時計を作ってきたが、この「RM 25-01 トゥールビヨン アドベンチャー シルベスター・スタローン」は、トゥールビヨン機構を搭載した高精度アドベンチャーウォッチ。頑強なケースにはコンパスや水平器、浄水材用の容器などが備わり、万が一の事態に備えてくれる。こういった時計は、冒険とラグジュアリーが同居する優雅なサファリツアーなどが似合うだろう。
この男くさい世界観に合わせて、ラバーストラップはカモフラ柄に仕上げているのポイント。本気のスペックに洒脱さを加えた時計は、ほかのリシャール・ミルの時計とは一線を画すインパクトがある。オールホワイトのモデルは他のラインからリリースされているが、カモフラ柄はこちら一点のみ。リシャール・ミルオーナーばかりが集まる富裕層の集いでも目立つこと間違い無しだろう。デザイン、カラーリング、機能、スペックの全てで、時計というジャンルを超えた存在なのだ。

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    二時位置に薬剤を入れるケースが収まり、3時位置がリュウズ、そして4時位置には水平器がセットされる

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    冒険旅行に必須のコンパスがついたベゼルは、DLCコーティングしたチタンとカーボンTPT®製のカバー。着脱式になっている。

  • f:id:natsuko_toma:20190724205516j:plainクロノグラフ×トゥールビヨンという複雑ムーブメントCal.RM25-01の精緻な世界と、カーボンTPT®レジスター素材が作り出すタフな世界の対比が面白い。

SPEC
  • ケース径:50.85㎜
  • ケース素材:カーボンTPT®とチタン
  • ミドルケース:カーボンTPT®とチタン製ケース
  • ムーブメント:手巻きキャリバーRM25-01
  • パワーリザーブ:約72時間
  • 防水性:100M防水
  • 発売時期:発売中
  • 価格:¥110,600,000(税抜)
  • 世界限定20本

オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク オフショア・クロノグラフ」

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「定番カラーでも、この発色は別格! 贅沢で鮮やかな“インディゴブルー”」

メンズファッションとの相性の良さもあって、ブルーダイヤルは特にドレッシーモデルで好まれる。しかしブルーといっても千差万別。定番になりつつある色だからこそ、その発色にこだわって選ぶのが面白い。ドレッシーモデルではダークブルーを好む傾向にあるが、傑作「ロイヤル オーク オフショア」で採用されたのは、鮮やかな“インディゴブルー”。プッシュボタンやリュウズにはブルーセラミックを使用し、クロノグラフ秒針や積算針という計時に関係する針のみレッドでまとめることで、時計のデザインが締まって見せるという細やかなテクニックが効いている。
目を引き寄せる効果が高いボリューム感のある時計だからこそ、ここに鮮やかなブルーを組み合わせることでアクセサリー効果を高めるのだ。こういった時計はまさに夏が似合う。シンプルな白シャツにさらりと合わせるだけでも、夏気分の腕元が完成するだろう

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    プッシュボタン&リュウズはセラミック製。同じブルーであっても質感が異なる事で奥行き感が生まれるのだ。ペストリー」仕上げのダイヤル。

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    ロイヤル オークの定番装飾にアレンジを加えた「メガタペストリー」仕上げのダイヤル。大胆さと力強さが加わるデザインである。

SPEC
  • ケース径:42mm
  • ケース素材:SSケース
  • ムーブメント:自社製キャリバー3126/3840
  • パワーリザーブ:約50時間
  • 防水性:100M防水
  • 発売時期:発売中
  • 価格:¥2,700,000(税抜)
  • Photographer : Kouki Saotome
  • Text : Tetsuo Shinoda
  • Direction : Keiichi Moritani

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