ゴルファーが、一度は名門セントアンドリュースでプレーしてみたいと願うように、クルマ好きなら、一度は“ドアが上方向に開く”スーパースポーツカーを、所有してみたいと思うものではないだろうか。しかし、長距離走行の多いゴルファーにとって、同乗者の快適性や使い勝手を考えると、なかなか迷いも生じることだろう。そこで注目したいのが、マクラーレン570GTだ。単なるスポーツカーにとどまらない、英国紳士さながらの「おもてなし精神」をもっているのだから、見逃せない。
マクラーレン570GTは、紳士なスポーツカー
よほどのクルマ好きを除いて、助手席に乗せたパートナーに、長々と愛車のことを話すのはタブーだ。しかし、せっかく良いクルマを手に入れたなら、すこしは自慢をしたいというのが本音ではなかろうか。
たとえば、スーパーカーと聞くだけで、「目立ちすぎてイヤ」という女性の意見も耳にするが、その点、英国出身のスーパースポーツ・ブランドであるマクラーレンはちょうどいい。とくに570GTは、クルマ好きのココロをくすぐるスポーティな見た目でありながら、上品で乗り心地のよさという実用性を兼ね備えている点、女性からの評価も高い。すこしくらいのウンチクだって、きっと許してくれるはず。自己満足には決してならない、同乗者をももてなしてくれるバランスの良さが、このクルマの魅力なのだ。
ゴルファーのクルマ選びとしては、助手席に1本しかゴルフバッグが積めないというのは致命的、と思う方もいるかもしれないが、バッグは事前にゴルフ場に送ってさえいれば、なんの問題もない。それ以上に、ゴルフ場までのパートナーとの快適で有意義なドライビングタイムを、このクルマはプレゼントしてくれるのだ。それに、走行性能やハイスペックなクルマ好きにとって、スーパースポーツカーのない人生には満足することなどできないだろう。
本物のスーパースポーツカーとして、クルマ好きから支持される理由
マクラーレンが本格的にスーパースポーツ・ブランドとして稼働しはじめたのは、2010年。自動車業界では新興メーカーとして扱うむきもあるが、果たしてそうだろうか。モータースポーツ好きならずとも知っているマクラーレンは、F1グランプリをはじめとするレーシングコンストラクターとして長い歴史と、数えきれないほどのタイトルをもっている。
F1にはじめてカーボン製の車体を持ち込んだパイオニアで、ロードカーでも例外なくカーボン車体しかつくっていない。さらにいえば、F1マシーンがドライバーの背後にエンジンを置くミッドシップレイアウトであるように、マクラーレンのモデルはすべてミッドシップだ。そんなスーパースポーツ・ブランドとしての純粋なスタンスが、熱いクルマ好きたちに大いに支持されている理由だ。
快適な長距離ドライブを実現する、高い走行性能
マクラーレンのラインナップの中では、エントリーモデルといえる570GTだが、しっかりとスーパースポーツスピリットは受け継がれている。カーボン製のシャシーを核に据えた作りは本格的であり、GT=グランドツーリングという名の通り長距離ドライブを快適にこなせるように配慮されている。
具体的には同じエンジンを積む570Sに比べ乗り心地が若干ソフトになり、ステアリングの反応も穏やかになっている。またガラスルーフによって2シーターのコンパクトなキャビンに開放感が備わっているのも特徴で、ゆったりと走らせている限り、かなり快適なデートカーとしても機能してくれるのである。
570psの最高出力を誇る3.8リッターのV8ツインターボを搭載しており、スロットルを深く踏み込むと鋭い加速をみせる。とはいえたとえフル加速をしても、優れたエアロダイナミクスによって570GTの挙動はピタリと安定しており、まったく不安感はない。
左/ベスト¥40,000 Tシャツ¥12,000 パンツ¥26,000 シューズ¥37,000/ベルスタッフ ジャケット¥67,000/ベルスタッフ×マクラーレン
右/黄レザージャケット¥250,000 ポロシャツ¥14,000 パンツ¥44,000 ブーツ¥59,000/ベルスタッフ サングラス¥34,000/モスコット レディース:ダブルライダースジャケット¥160,000/ベルスタッフ ワンピース¥25,000/チルコロ 1901 バッグ¥19,000/ヌーヴィル サングラス¥33,000/ギャレット ライト シューズ¥6,000/バタフライ・ツイスト ※すべて税抜、編集部調べ
そんなマクラーレンと最も相性の良いファッション・ブランドは、同じ英国発祥のベルスタッフだ。マクラーレンとベルスタッフは徹底的に作り込んだ結果として醸し出される“機能美”に特徴がある。トライアル・バイクでぶっ飛ばし、本格的な自動車レースにも果敢に挑戦していたスティーブ・マックィーンが愛したベルスタッフのバイカージャケットは、スピードとスコアを追求するライフスタイルに欠かせない1着なのだ。
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ドアを斜め上に跳ね上がらせたのには、秘密がある?
マクラーレンといえば、ドアが斜め上に跳ねあがるディヘドラルドアについて、言及せずにはいられない。これは単に、カッコいいから、という理由ではなく、サイドシルが高くて乗降性が悪くなってしまうカーボンシャシーの弱点を補うための配慮であるのをご存知だろうか。それが結果、カッコよく見えてしまうのだから、ニクイ。説明不要で、スーパーカーの迫力が周囲に伝わってしまうのだ。
ドライバーのココロをくすぐる、「攻め」なコクピット
まるでフォーミュラカーのように細くてタイトなコクピットは、ドライビングの気分を大いに盛り上げてくれる。また、570GTはリアウインドーが横方向に開閉するのでリアの荷室が扱いやすい点も、見た目の緊張感を犠牲にせず、実用性が高められているポイントだ。
スタイルやパワー、そしてブランドヒストリー等々、マクラーレンにはいくつものトピックスがあるが、570GTは、ハンドリングの良さと乗り心地の両立という点でも驚きを与えてくれる。硬いカーボン車体と正確なサスペンションが生み出すハンドリングはシャープだがクセがなく、乗り心地も見た目から想像するほど硬くない。
キャディバッグ ¥63,000/ジョーンズ ※すべて税抜、編集部調べ
スーパースポーツカーとして、ドライビングの楽しみは残しながら、実用性に優れたマクラーレン570GT。これこそが、ゴルファーが乗るべきクルマではないか。
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- McLaren 570GT
- メーカー希望小売価格:28,100,000円~(税込)
※写真はオプション装着車
※表示価格にはオプションは含まれておりません
※価格には保険料、税金(消費税除く)、自動車リサイクル料金、その他登録等に伴う費用等は含まれておりません。 - ボディサイズ | 全長4530×全幅2095×全高1201mm
- ホイールベース | 2670mm
- エンジン | V型8気筒DOHCツインターボ
- 排気量 | 3799cc
- 最高出力 | 570ps (419kW) / 7500rpm
- 最大トルク | 600Nm / 5000-6500rpm
McLaren 570GTのトピック
●クラス唯一のカーボンモノコックシャシー
●スーパーカーな見た目と乗り心地のギャップ
●レーシング直系のマクラーレン・ブランド
- STAFFスタッフ
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- Model
- Laurent Takigawa
- Photo
- Yoshiaki Tsutsui
- Styling
- Takahiro Takashio
- Hair & Make up
- Megumi Matsumoto
- Text
- Takuo Yoshida
- Direction
- Kenji Koga
- Edit
- Yasuo Shioguchi
お問い合わせ先
- マクラーレン 東京:TEL.03-6438-1963
https://jp.cars.mclaren.com - ジョーンズ ニーディープ:TEL.03-5422-6421
www.kneedeep.jp