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My Sweet Masters

旅する写心 〜「My Sweet Masters」21.Again

セベに憧れてゴルフを始めたセルヒオ・ガルシア。いつかは自分もマスターズで勝ちたい、と思ってプロになった。 2017年マスターズの最終日は、郷土スペインの英雄が生きていれば60回目にあたる誕生日だった。ガルシアの思いは痛いほどファインダー越しに伝わ…

旅する写心 〜「My Sweet Masters」20.Soul Brothers

. オーガスタの街はマスターズの1週間を除くといつもと変わらない深南部の穏やかな佇まいだ。 1986年に渋谷公会堂で行われたジェームス・ブラウンのコンサートの撮影を担当した。人生初めての入院でのたうち回っていたが、JBの撮影は簡単に断れる話ではなか…

旅する写心 〜「My Sweet Masters」 19

勝者と敗者。神様はどこまでも残酷だ。まさかの敗者がグリーンジャケットのプレゼンターになろうとは。。。 今までに見たこともないような優勝セレモニーになってしまった。勝者を讃えなければいけないのはわかっているが、言葉が出て来ない。勝者も敗者に云…

旅する写心 〜「My Sweet Masters」 18

なんという結末が待っていたのか。オーガスタのサンデーバック9で、想像を絶するドラマが演じられた。 マスターズ2連勝がちらつき始め、5打差の首位で迎えた後半。ジョーダン・スピースはそれまでのプレーが嘘のようにリズムが崩れ始めた。10、11、12番の…

旅する写心 〜「My Sweet Masters」 17

凄いことになってきた。松山が2打差3位で最終日を迎える。80回の記念大会のマスターズで日本人初優勝となるか、まもなくスタートする。 トップを走るスピースも昨年のような絶対的な強さが感じられない。アメリカのテレビではダボをたたかない松山の安定感…

旅する写心 〜「My Sweet Masters」 16

トム・ワトソンはこよなく愛したオーガスタに別れを告げた。一歩一歩噛み締めるように、18ホールを旅した。 拍手するギャラリーひとりひとりにアイコンタクトし感謝の言葉を伝える。プレーのテンポと歩くスピードは一度も乱れる事なく小気味良いスイングを続…

旅する写心 〜「My Sweet Masters」 15

マスターズの怖さはスコアが伸びたと思えば、ガツンとやられるタフなコースだ。 それを4日間我慢に我慢を重ねて、チャンスを伺う。本当にジリジリするような戦いだ。マキロイも4アンダーまでいったものの、終わってみれば2アンダー。キャリア・グランドス…

旅する写心 〜「My Sweet Masters」 14

なかなか笑わない男である。マスターズに照準を合わせた松山英樹。この1週間のために、調整を続けてきた。 年初のフェニックスオープンで優勝した。その後はひとつずつ積み木を積み重ねるように、丁寧に足りないところを補いながらマスターズ優勝に向けて練…

旅する写心 〜「My Sweet Masters」 13

チャンピオンズ・ディナーは毎年火曜日におこなわれる。ディフェンディング・チャンピオンが自分の好物や郷土の料理をメニューに加えることができる。 クラブハウスにあるゆかりのクラブが飾られた部屋でディナーをともにする。 どういう話が出るのか。歴代…

旅する写心 〜「My Sweet Masters」 12

ベイヒル優勝後に腰痛が心配されたジェイソン・デイだが、WGCマッチプレーでは準決勝でマキロイを下し、勢いに乗ってそのまま2連勝。 アダム・スコットに続き、オージー・ボーイが絶好調だ。ロングヒッターの飛距離を生かし、オーガスタをどう攻略するか。 …

旅する写心 〜「My Sweet Masters」 11

タイガーがマスターズ欠場を発表した。腰の具合が万全ではないらしい。彼のいないマスターズはちょっぴり寂しい。 小さい頃ジャックの記録を壁に貼って目標にしていたという。ジャックはマスターズの優勝が6回20代、30代、40代に渡って優勝を重ねた。 現在4…

旅する写心 〜「My Sweet Masters」 10

マスターズを勝つためには、、、最終日ゲームの流れが変わるホールがある。「それは8番だ」と中嶋常幸プロは云った。 このパー5でバーディを取れるか取れないか。この後難しい9番、10番を控え、選手にとっては喉から手が出るほどバーディが欲しい。それま…

旅する写心 〜「My Sweet Masters」 9

ディフェンディング チャンピオンとして迎えるジョーダン・スピース。2016年初戦の「ヒュンダイ」で優勝したが、その後はパッとしない。 過密スケジュールが祟っているのか?気になるのが、燃え尽き症候群だ。昨年はマスターズ、全米オープンと勝ち、St Andr…

旅する写心 〜「My Sweet Masters」 8

大統領予備選挙の真っ最中だ。1940年代、このオーガスタでもひとりの男を大統領候補として推す動きがあった。当時コロンビア大学総長だったドワイト・アイゼンハワー。 オーガスタのメンバーの強い推薦で共和党大統領候補となりこのオーガスタが選挙の前線基…

旅する写心 〜「My Sweet Masters」 7

今年のマスターズは、アンカリングが禁止になって初めて迎えるメジャートーナメント。それで一番注目されているのがアダム・スコットだ。 世間の噂をあざ笑うかのように今季のアダムはノーザントラストオープン2位、ホンダクラシック優勝、WGCキャデラック…

旅する写心 〜「My Sweet Masters」6

オーガスタ・ナショナルの13番ホールほど語り尽くされたパー5はないのではないだろうか。プレーする側には挑戦欲をかき立て、観戦する側にはワクワク、ドキドキさせる。そしてなによりも美しい。 最近距離を長くするという噂がたった。隣接するオーガスタカ…

旅する写心 〜「My Sweet Masters」5

97年プロ入り後最初のマスターズでタイガーは9打差で最終日を迎えた。1番ティーオフ前、突然目を瞑り下をむいた。いつものルーティーンではない。 今しがたスタート前の父親のアールの言葉を想い出し、75年黒人ゴルファーとして初めてマスターズ出場したリ…

旅する写心 〜「My Sweet Masters」4

マスターズの表彰式に日本人が立つ時が来るとは、、、2011年松山英樹がローアマチュアに輝いた。 写真を撮っていて熱いものが込み上げてきた。何人もの日本人が挑戦し、その瞬間をみてきた。まさかこんな日が来るとは。こうなったら自分がマスターズの写真を…

旅する写心 〜「My Sweet Masters」3

マスターズ・チャンピオンになぜか私と同じ歳が多くいる。セベ、ライル、ランガー、ウーズナム。彼らは競う合うようにグリーン・ジャケットを手にいれた。 その中でもセベのあまりに早過ぎる死には、今でも信じられない思いだ。ガルシアが初めてマスターズに…

旅する写心 〜「My Sweet Masters」2

ボビー・ジョーンズはCypress Pointでアリスター・マッケンジーと出逢い、二人は手を組み、3年間の準備期間を経てAugusta National Golf Clubを完成させた。 当初ジョーンズは全米オープンの開催を夢見ていたが、USGAは6月の開催が条件だった。ただ6月の…

旅する写心 〜「My Sweet Masters」 1

今年もマスターズの季節がやってきた。残念なのはアーノルド・パーマーがオナラリースタートを辞退したことだ。 虫の知らせか、今年のマスターズのカレンダーの表紙をオナラリースタートのパーマーの写真にしていた。なんか最後になるような気がして、、、 …

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