メルセデスのGやポルシェ・カイエン、レンジローバー、ベントレー・ベンテイガ等々……カントリークラブの駐車場で圧倒的な存在感を放つ頂上SUVたち。そんな彼らと異なるスタンスで洒脱をアピールしたい向きが乗るべきは、究極のセダンに他ならない。SUV躍進の陰でフォーマルな立ち位置をより一層強固なものとし、ハイパフォーマンスを身に着けたセダンは、新たな輝きを放ちはじめている。

セダンは、大人のクルマ

スポーツカーレースやF1レースの人気が翳ることがあっても、ツーリングカーレースの人気が衰えたことはない。普段街中を走っている実用車然としたクルマたちが激しく競い合う姿にはシンパシーを抱きやすいからだろう。

独立したリアトランクと4枚のドアを備えたセダンは、いつの時代も自動車の代表的なボディスタイルとして認識されている。時にゲストをもてなし、フォーマルも装えるオトナのためのオールマイティーな1台でもある。

近年はプレミアムSUVの台頭によってアナザーチョイスのイメージもあるセダンだが、実際の性能的アドバンテージは今なお頭抜けている。

具体的には独立したトランクによるリアシートの静粛性と安全性、低い車高による優れたエアロダイナミクスと低重心による敏捷性の高さ等である。また画一化された世界観を持っているにも拘らず、セダンはSUVと比べて各ブランドの個性が際立ったモデルが多い事でもクルマ好きの琴線に触れる。

ブランドの個性と当代一流のポテンシャルが融合した「究極のセダン」の世界観を紹介していく。

Dセグメントの代表。メルセデス、BMW、アルファロメオ

メルセデスのCクラスに代表されるいわゆるDセグメント・サイズのモデルは、取り回しのしやすいコンパクトなサイズを特徴としているが、近年はその小さなボディに500ps前後の高出力エンジンを搭載することで4ドア・スーパースポーツへと昇華しつつある。

その代表格はメルセデス AMG C63Sで、510psの最高出力と誇る4リッターツインターボV8とスポーティな7速ATの組み合わせでロケットのような加速を見せる。

C63SのライバルとしてはBMW M3の名前がすぐに思い浮かぶが、意外な選択肢としては470psのV6ターボで武装したキャデラックATS-Vや300台限定で話題をさらったジャガー XE プロジェクト8の2台も4ドア・スーパースポーツの資格を満たしている。

また今後評価が高まること必至の1台としてアルファロメオ・ジュリア・クアドリフォリオの名前は覚えておいた方がいいだろう。久方ぶりのFRアルファロメオにして、最高出力はC63Sと肩を並べる510ps。

タッチが無表情になりがちなドイツ勢に比べればミラノの名門の最新作は、はるかに快活な印象で乗り手を愉しませる術を知っているので、今後の躍進が期待できるはずである。

セダンを象徴するショーファードリブン

一方全長5m半ばに達するハイエンド・ラグジュアリーも古くからセダンを象徴する一群として認識されている。

以前このカテゴリーは専任のドライバーにステアリングを委ねる"ショーファードリブン"が一般的だったが、昨今は大きなボディにリニアなドライバビリティが込められたモデルも少なくない。

中でもイギリスの雄ベントレーはその筆頭で、フライングスパーW12Sは内外装の豪奢な世界観とル・マン24時間を6度制したスポーティネスを兼ね備える。

同じく英国のロールス・ロイスもゴーストによってオーナードライバーの琴線を刺激しはじめている。

ドイツ勢ではメルセデス・マイバッハS650の名を第一に挙げないわけにはいかない。

6リッター V12の圧倒的なパワーを迫力より質感方向に活かした乗り味は絶品といえる。BMWではMパフォーマンスのV12ツインターボを搭載したM760Li xDriveがボディサイズを忘れさせる異次元の加速を実現している。

フルサイズのボディは必須でも知的orマニアックを装いたいのであればアウディA8LかアルピナB7ビターボ、そして日本勢として唯一気を吐くレクサスLSがお薦めである。

BRUDERが考える究極のセダンとは、「ハイエンドEセグメント」

コンパクトとラグジュアリーのちょうど中間に据えられたハイエンドEセグメントこそ、スポーツ性とラグジュアリーを程よく兼ね備えた最上のゴルファーズ・エクスプレスであるという見方は根強い。

このセグメントのトピックは最新のAWDシステムによってスタビリティ確保を狙ったモデルが目立つ点で、最も注目されている1台はシリーズ初のAWDモデルとなって昨年末にデビューしたBMW M5である。

リアのラゲッジスペースに余裕をもって収められるゴルフバッグの数は標準のBMW5シリーズと同じく2本だと思われるが、それ以外の弱点は想像もつかない。

ハイエンドEセグメント・セダンのAWDモデルとしては他にメルセデス AMG E63S 4MATIC、アウディS6、アルピナB5 BITURBO ALLRAD、そしてイタリアからの刺客マセラティ・ギブリS Q4がしのぎを削っている。

ファミリーユースからフォーマルまでシーンを選ばず、しかしスーパースポーツを軽く凌駕するポテンシャルを秘めた「究極のセダン」の人気は今後より一層の高まりを見せるはず。今月はBRUDERが考える究極的セダンにスポットを当てていく。

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エステートモデルのイメージが強いボルボだが、高い安全性と実用性の高さはセダンモデルでも引けは取らないし、ことフォーマルという部分においてはセダンに明確なアドバンテージがある。昨今“新世代”と表現されることが多いボルボのフラッグシップ・セダンは、ゴルファーにどのようなベネフィットをもたらしてくれるのか。

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BMW アルピナ B5 ビターボ 、全てを叶える全能のセダン

BMWのプロダクションカーをベースとしながら、その性能を全方位的に引き上げることで独自のモデルとして完成させている自動車メーカー、アルピナ。同社が送り出している4ドア・セダンは世界最高レベルの動力性能と、セダン特有の優れた使い勝手が融合した1台として、いつの時代もファンの熱い視線を一身に受けている。完成された製品をさらに研ぎ澄ませるという手の込んだ試みによって、アルピナB5ビターボは全能のセダンとしての幅広いポテンシャルを獲得している

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